新たな絶望と脅威が迫る11巻。
てなわけで今回紹介するのはリゼロシリーズの11巻です。
あらすじ
まずはあらすじを引用しようと思います。
『試練』を乗り越え、元の世界に残してきた両親への想いを克服したナツキ・スバル。
エミリアを支え、レムを取り戻す――その決意を新たに奔走する覚悟を決めた矢先、スバルは懐かしき苦痛によって再び命を落とし、『死に戻り』する。『腸狩り』のエルザ、それは異世界で初めてスバルを殺した戮殺者との再会。強敵との再戦に戦慄するスバルは、『死に戻り』を生かして最善策を模索する。
しかし、二度目の『聖域』は、スバルの記憶と全く違った展開を辿り――。
「俺様ァ、お姫様以外が『試練』に挑むのは認めねェ。てめェだけは、絶対に」
大人気Web小説、波乱と混沌の第十一幕。――螺旋の歯車が、狂い始める。
エルザ、魔獣使い、ガーフィール……
エルザに殺された後の2回目の聖域では、レムたちを守るため、スバルとラムの2人で屋敷へ。間に合ったかと思われましたが、事情を話そうとしていたところへエルザが…。
さらに、屋敷のループの時に登場した魔獣使いが現れ、為す術もなく倒されていく仲間たち。
スバルはベアトリスの禁書庫に辿り着きますが、そこでベアトリスが手にするのは魔女教の福音に似て非なる黒い本。流石にベアトリスが魔女教徒、という鬱展開にはならなかったようですが、本の記述に従おうとするならそれは魔女教と変わらないのでは…と思ったり。
そして早くも3回目の聖域です。「死に戻り」を繰り返して濃くなった魔女の残り香にリューズさんとガーフィールが気付き、なんとスバルは監禁されてしまいます。
今度は何もできずに、屋敷は襲われてしまうのか…?と思って来た頃。ある人物がスバルを助けにやって来ます。
それはなんと、オットーーーー!今までは名前はあるけど実質モブキャラなんかな、と思っていたのですが、ここに来て輝いて来ましたね。
スバルはガーフィールに見つかる前に屋敷に向かおうとしつつも、その前にロズワールの元へ。残念ながら、結果的にベアトリスに関する謎が深まっただけのような気がします。
1つ印象に残ったのは、スバルがお前は敵じゃないと思っていいよな?的なことを聞いたのに対する答えです。「君たちは私の味方」という答え方は、かつてラムのことを駒と呼んだことを思い出して不穏な気配がしますが…。
もう少しで聖域から脱出できる!というタイミングで出ましたガーフィール!
文字通り虎の姿に変貌を遂げたガーフィールはスバルを守ろうとしたアーラム村の人々を殺してしまいます。
次はスバル…というタイミングで、なんと強制転移が発動。墓所から出て来たスバルを待っていたのは一面の雪景色…?
何が何やら訳が分からんという展開のまま、スバルの前に現れた魔獣、大兎(多兎)たちによって殺されてしまうのでした…。ちょっとしばらく兎は見れませんね。
Re:エキドナとのお茶会
そして最後はもう1度、エキドナの元へ…。
10巻の表紙を飾り、『聖域』周りの一連の話(つまりはアニメ二期)の主人公的立場?の『強欲の魔女』エキドナ。
他人の記憶を見ることができるため、スバルの死に戻りについて知っています。そのせいなのか、スバルが死に戻りのことを口に出してもいつものペナルティーは襲って来ません。
魔女と言いつつも、秘密を共有している味方、という感じがしますね。ロズワールはエキドナラブっぽいですし、いつか本当に味方になってくれるのかな?という期待はしておきます。
そして、エキドナ以外の魔女数人と言葉を交わすスバル。会話は成立しないものの、重要人物が急に出て来ているのでは?と感じます。あと、どうやら魔女の中でも『憤怒』の子はいい人らしいです。天気の子を思い出す言い方ですが笑。
そしてラストシーンは驚きの超展開。魔女のお茶会から帰還したスバルを待っていたのは、聖域を襲う嫉妬の魔女でした…。
まとめ
10巻のラストでは「エルザと決着つけるのが今回のループを抜け出す鍵かな?」と思っていた甘い考えをぶち壊しにする脅威の数々です。
エルザ、魔獣使い、多兎、魔女たち、嫉妬の魔女サテラ、ガーフィール(?)、ロズワール(?)と危険人物や裏のありそうな人物が大量に出て来ます。
ガーフィールの行動やラストシーンなど、死に戻りするたびに変わっていく世界という今までにない状況に、スバルはどう立ち向かっていくのか!
ほぼ確実に死に戻りについて気付いていそうなロズワール、急激に謎が増えたベアトリスと、身内に関しても新しい展開がありそうです!
スバル死亡回数 2
累計 15