作家はすごいですよ本当。
と言うわけでみなさんこんにちは。今回紹介していくのは「ホヅミ先生と茉莉くんと1 Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい」です!
売れないラノベ作家・八月朔日(ホヅミ)とお手伝い女子高生・白花茉莉の物語となる本作。大人×女子高生と言うだけで犯罪っぽいですが、プロローグは本当にあかんやつです笑。
通報しておきました。もしもしポリスメン?
ホヅミ先生が言うには、ゲームの世界に閉じ込められて俺TUEEな展開はないらしいですね。それなんてSA○?
それはさておき、ラノベ作家と女子高生と奇妙で心温まる物語のスタートです!後半はネタバレ注意となります!
重版を目指して挑むのはラブコメ。強力な助っ人?白花茉莉
重版を経験していない主人公ですが、これまでは恋愛小説を書いて来たようですね。そんなホヅミ先生が(強制的に)挑むのはラブコメです。
編集部からは秘密兵器を用意していると言われたホヅミ先生が家に着くと、そこにいたのはJK、白花茉莉でした。家事手伝いができます!という言葉から、奇妙な生活が始まります。
「重版を目指す、そして女子高生を雇う」って感じの始まり方ですね。
茉莉くんはホヅミ先生の最初のファン(?)らしいですが…。
いや、最初のファンと言うよりめちゃくちゃ可愛いファンって方が合ってそうやな。お手伝い女子高生が絶対に負けない雰囲気が出てるぜ…。
茉莉くんによってインスピレーションを得る!
なぜ、くん付け?と思いましたが。茉莉くんとの関わりによってラブコメのインスピレーションを得ていくホヅミ先生。
一緒に買い物をしたり「おかえり」と言うようになったり。テスト勉強を手伝ったり(K大の経済学部らしい。KOかな?)何気ない日常を過ごしたり、千葉なのに東京な某遊園地に行ったり。
もう完全にラブコメやってますねこれは。
茉莉くんはホヅミ先生に憧れており、結構積極的な部分もありますね。年齢はそこそこ離れているのに、同級生の恋愛のような感じがします。
初々しいカップルかよ!茉莉くんマジ天使、MMT!
そして一気に最後まで行きましょう。スランプになりつつも二人で乗り越え、出版した作品「放課後、制服姿の君と。」が初の重版!
ちょうど茉莉くんがしばらくバイトに来ていなかった頃だったので、早く知らせたいと思うホヅミ先生。しかし、なんと担当編集者は茉莉くんのことを知らず…。
ここからは茉莉くんの正体に関するネタバレありとなります!
ハッピーエンドを目指せ
茉莉くんは編集部から送り込まれた秘密兵器じゃなかったのか…!秘密兵器は単にファンレターだったようです。それなら茉莉くんの正体は?
「最初のファン」茉莉くん
そしてホヅミ先生は、茉莉くんが初めてファンレターをくれた「最初のファン」だったことを思い出します。そして、現在の茉莉くんからの手紙によって、父親は既に亡く母親からは捨てられ、施設にいるということが明かされます…。
ホヅミ先生の住所を知っていたのはそのファンレター経由で、誤解を解くことなく出入りしていた、ということです。これ、もう一度読み直すと伏線となる箇所が強調されていたりしますね。何かあるとは思っていましたが、そういうことだったのね…。
ある意味ではエンディングに相応しい展開かもしれませんが、ハッピーエンドが好きなホヅミ先生は諦めません。最後は茉莉くんの通っている学校に行き、校庭の真ん中に立ちます!
あれ、これは見たことがあるような展開。麻衣さんの、間違えた、茉莉くんの未来は僕が保証します。
校庭の中心で。
なんとそのまま茉莉くんに向かって大声で叫ぶ!色々と叫んでいますが、ホヅミ先生が小説を書く理由がカッコいいです!ぜひ読んでみて欲しいですねこれは。
「茉莉くん、好きだあーーー!」って叫ぶのかと思いきや、流石にそれはありませんでしたね笑。
犯罪級のシーンに始まり犯罪級のシーンに終わるという驚きの展開でしたが、不思議と爽快感がありました!
業界ものが好きな方におすすめ!
やっぱりこの作品の最大の特徴は、主人公がラノベ作家ということですね。ラノベやアニメ業界の話が好きな方には特に刺さる作品だと思います。
一作目がヒットして階段を駆け上がった作家じゃないのもリアルですよね。初めての重版を達成し、これから売れていくようになるのかな〜と思いますが、まだまだ売れっ子からは遠そうです。
そして、他作品のネタが多く登場するのもポイントです。
「茉莉くんには胸がキュンキュンするようなメインヒロインになってもらわないといけないからね!そうとも、誰もが羨むようなメインヒロインに!」
には笑いました。
冴えないヒロインが成長しそうな気がします…。
これに影響を受けたので、この記事にも他作品のネタをいくつか入れました笑。
ラブコメとしても面白い!
まあ年齢的に、ラブコメって言うのはちょっと違いますかね…。
やはり彼の青春ラブコメはまちがっている…。
モテないラノベ作家ホヅミ先生と、モテそうなのに実は付き合ったことない茉莉くんという二人は、初々しい感じが非常にいいですね。二人のやり取りには安心感があります。
それでいて最後の展開には普通に驚きましたし、ストーリーの構成もまた良かったですね。今後さらに売れていって、作家的に俺TUEEってなるのを読みたい気もします笑。それではまた!