今回は王道の部活もの!野球部を辞めた千歳くんについても秘密が明かされる!
みなさんこんにちは。今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか4』です!
もう前回の明日姉との話が最高すぎたわけですが、今回は打って変わって青海陽(あおみはる)がメインヒロインとなります。
ストーリーは部活の話が中心となり、ここは前回同様中高生らしいものとなっています!
陽が本気で打ち込むバスケ、千歳くんがかつて人生をかけていた野球。
2人の物語が交差するとき、何が起こるのでしょうか?ネタバレ注意です!
ってか表紙の陽めっちゃ可愛くない?
このラノ2022ではチラムネキャラで一番人気だったらしいですね。
千歳くんの過去と陽の今。部活という共通点によって2人の物語は関わっていく…。
今回は部活の話です。とにかくこれ。
中高時代に運動部とか体育会系の部活に入っていた人にとっては「おおっ」と思う話かもしれません。
ちなみに僕は中高で卓球をやっていましたが、中学は「楽しむ<=勝つ」高校は「勝つ<=楽しむ」って感じでした。(個人的にはね)千歳くんと陽はチーム競技ですし、残念ながら僕とは全然状況が違いますね…。
とは言え、The・青春な今回は多くの人の心を動かすストーリーだと思います!
また、1つのポイントとなるのは千歳くんが野球部を辞めた理由ですね。
それがきっかけとなって明日姉と出会ったので何がどう転ぶか分かりませんが、気になっていた部分が明かされたのは大きな部分でしょう。
千歳、部活辞めるってよ。
まずは千歳くんからです。
千歳くんが部活を辞めた理由は端的に言えば顧問とのトラブルと仲間との温度差でした。
クズ顧問によって部活内で揉め、立ち上がった千歳くんは顧問によってハブられます。
そしてその後はご想像の通り。
部室内での会話を外から聞いてしまい、チームメイトとの温度差を実感してしまったのです。
これを聞いた陽(個人的には明日姉に聞いて欲しかった気もしますが)は、千歳くんらしくない辞め方にキレ、千歳くんのために涙を流します。
ついに明かされた秘密と、陽のおかげで立ち上がる千歳くん。
確かにこの役回りは陽にしかできないものだったかもしれません。
そして、主力メンバーの怪我によって甲子園予選の1回戦が大ピンチの野球部に、1回限りの助っ人として参戦することになります。
元々勧誘はあったのですが、野球部のためにプレーはしないと断って来た千歳くん。
今回の参戦に関しても自分なりの引退試合だと言います。
これは良いなと思いました。
中途半端に「千歳朔」を演じるよりも自分のためだと言い切ってくれたことが良かったです。
そして一方の陽の方は…。
バスケ部内で突出している陽。だがそれは亀裂の元にも…。
千歳くんの悩みと同時並行で生じていた問題は女バスの陽ですね。
能力的には陽と悠月、太陽と月のコンビが突出している女バスですが、陽の熱血さとチームメイトとの間には温度差が…。
まるで千歳くんの1年前のような状況ですが…。
ついにチームメイトの不満が爆発し、部活は一週間の休みとなります。次の週には強豪校との練習試合が控えているのに、です。
今回の特徴としては千歳くんと陽のお互いが悩みを抱えていて、共に助け合っているのがあります。
千歳くんが前を向くのを間近で見て、陽の心に再び火が灯ります。
部活という切り口であるため、恋愛関係というよりは相棒という雰囲気が強いのも特徴でしょうか。
この相棒という言葉は実際に作中でも登場していますし。
これもまたいい。いい!
マウンティング型似非リア充、アトム君の活躍
1回限りの助っ人として参戦することを決めた千歳くんの前に現れたのは、1巻で健太に絡んでいたマウンティング型似非リア充、上村亜十夢(うえむらあとむ)でした。
彼は中学時代はめちゃくちゃ強いピッチャーだったため、千歳くんのバッティング練習の相手になってくれます。
1巻での印象は最悪レベルでしたが、ここ最近でかなり改善して来たキャラですね。
ここは挿絵の雰囲気も少年漫画風で(書き分けがすごい)、内容もスポ根小説だっけ?と思ってしまう感じです笑。
鉄腕アトムならぬ、剛腕亜十夢ってか?
最初はしょうもないモブだと思っていましたが、ここに来てこんなに重要な役目を果たすとは…。
クライマックス:千歳くんと陽それぞれの戦い
千歳くんと陽の試合はなんと1日違い。
ほぼ同じタイミングで2人のクライマックスとなるわけです。まずは千歳くんです!
月まで飛んでいけ
試合前のアップで背面キャッチをして、軽口を叩く千歳くんですが、どうやら周りの緊張をほぐす効果もあるようです。
やっぱどこまでもカッコいいな!
学園ものでの主人公最強って感じやで!
みんな(ヒロインたち)が応援に駆けつける中、野球部員にかけられた言葉「誰が狙いなのか」に対する返事も最高です。
「モテない男の発想は貧しくてやだね。みんなが俺狙いなんだよ」
これは面白過ぎて吹きそうになりましたが、あながち間違ってねえ…。
それはともかく最初の打席で場外ホームランをお見舞いする千歳くん。かっけえな本当。
スタンドの陽に向かって笑って見せ、本格的に恋に落として行きます。
ヤッテンナー。マタデスカ。
しかしチラムネはそう単純には行きません。その後は追加点もなくチーム全体を襲う焦燥。
そんな中、気合のキャッチによって千歳くんは手首をやってしまいます。
打席に立つもふらふらの状態でしたが、陽に掛けられた声によって再びの超打球!
流石にホームランにはなりませんが、それに奮起したチームメイトの活躍によってチームは勝利します!
1年前はできなかったチームの空気を1人で変えること。
それを今度こそ達成したということです!
千歳くんに続け、陽の戦い
そして次の日、陽は強豪校との練習試合に挑みます。
そして、、、陽も千歳くんと同じようにチームの雰囲気を変えて見せました!
結果的に試合には負けたものの、これからもバスケ部は強くなって行くでしょう。
悠月とのコンビネーションとかもめちゃくちゃ良かった!
そして何より、応援に来ていたのにずっと後方腕組みしていた千歳くんですね。
最高の場面で初めて声援を送り、それによって陽のギアはさらに上がって行きました。
主人公、つか彼氏かよ!
これは爽やかな話だわ。どこまでも爽快な、夏の始まりを告げる巻!
というわけで『千歳くんはラムネ瓶のなか4』でした!
部活というのは青春の王道でありながら、意外とラノベで描かれるのは少ないように思います。そこに正面から切り込み、主人公自身も部活に参戦したのはチラムネらしいのかなと。
熱苦しく、それでいて爽やかなチラムネ4巻は、陽が千歳くんに対して告白したところで幕を閉じました。
このラストシーンではやはりラムネが登場しましたね…。
タイトルに入っているラムネをよく登場させるのは結構面白い工夫だと感じます。
特に今回は爽快感が半端ない話で、炭酸がよく似合う!
今回が夏の訪れということは次回は夏休みでしょうかね。これからも期待できそうです!
そして次回以降に繋がりそうな伏線としては夕湖と優空の「誰よりも私を雑に扱ってくれる」という言葉でしょう。
千歳くんとの関係性にも大きく関わりそうです。今のところあんまし活躍してないからな…。それではまた!
と言いつつ最後に一言だけ。
明日姉の脇役化が進んでて悲しいんですが…。頼むもっと登場してくれー!
千歳くんが唯一きちんと好きになった人でしょ?
もうずっと明日姉の話でもええよまじで!受験生にも息抜き必要だから!