君と夏の終わり、将来の夢、大きな希望、10年後の8月もまた出会えると信じて〜みたいな。
夏に読みたいチラムネ6.5巻!
みなさんこんにちは。今年(2022年)は梅雨明けが早くてめちゃくちゃ暑いですが、それ以上にあつい(熱い)巻がやって来ました!ただし発売されたのは3月!
というわけで今回紹介するのは『千歳くんはラムネ瓶のなか6.5』です!
○.5巻と聞くとゆるっとした話になりそうな気がしますが、全くそんなことはありません。
今後の話はさらに加速していきそうなので、ジャンプ前の溜めみたいな感じですね。
後は主人公の千歳朔視点になることがなかったのもポイントかな?
元々謎めいたところはありましたが(特に1巻)、今回もそれを少し感じました。
それでは、各ヒロインの視点から描かれるチラムネ6.5巻です!
今回は驚きの展開はないと思いますが、一応ネタバレ注意です!
悠月&夕湖視点。お隣の石川県、金沢へお買い物!
最初に語られるのは悠月と夕湖、そして綾瀬なずなの金沢日帰り旅行です!なずなは今回の表紙を飾っていますね。
章タイトルは『八月の夜に結んだ10年前のゆびきりげんまん』
視点は悠月と夕湖ですが、主に悠月という感じです。
白雪姫と夕湖、毒リンゴを食べさせた妃と自身を重ねる悠月は、夕湖のことを本当にすごいと感じます。
が、夕湖だって完全に立ち直ったわけではありませんでした。
朔を巡ってお互いの想いが交錯する感じが非常に面白い、というか心にきます……。
学生時代は1年間でも大きく変化するからな…
そして前半では自分を妃になぞらえていた悠月ですが、改めて諦めないと決心します。
この終わり方はチラムネらしくてとても印象に残りました。そう言えば2巻までは悠月が推しだったことを思い出します。
メインヒロインっぽいのが夕湖だと認めていても諦めない悠月がめちゃくちゃいいですね…。
そして、相変わらず聖地巡礼をしたくなる描写が多かったのも印象的です。
ゴーゴーカレーはう〜んって感じですが(笑)、福井も金沢も行きたくなりました。
明日姉視点。地元の編集事務所へLet’s Go!
先ほど「2巻までは悠月が推しだった」と書きました。というわけで、3巻以降の推しである明日姉の話です!
章タイトルは『やがて涙で咲かす花』
地元の雑誌「URALA」の編集事務所に行けることになった明日姉と朔。
やっぱりこの2人が最高なんだわと思っていましたが…そこで明日姉は最初の挫折を味わいます。
編集事務所に行くという事でURALAを読むなど準備をしていた明日姉ですが、取材の時の本質を捉えていたのは朔の方だったのです。
もちろんそれで折れる明日姉ではなく、編集者の人の言葉によって再び前を向きます!
やっぱりチラムネはシリアスですね〜、しかもヒロインごとにシリアスの方向が全然違う。また冒頭の歌詞に戻りますが、「将来の夢」そのものである明日姉編でした!
『やがて涙で咲かす花』
タイトルのセンスが本当に凄いです…
また、読み返していたところ、「君」「朔くん」「朔兄」と二人称が使い分けられていることに気付きました。「朔兄」呼びは1回だけでしたが、だからこそかなり目立っていました。
やっぱり明日姉なんだよ…。明日姉エンドになる未来は正直見えませんが、まだ希望は捨てません。
優空視点。日常が続きますように。
お次は優空の話となります。章タイトルは『彼女と彼の椅子』
チラムネ急上昇ランク1位(俺主観)の優空ですが、今回は1位にふさわしく、内心が語られることが多かったと思います。可愛い。
ざっくりとしたストーリーは、
- 朔とデート、ただし場所は海鮮市場(結婚してたのか…?)
- 優空の父親と鉢合わせ(婚約してたのか…?)
- 朔が優空のための椅子を買っていた(同棲してたのか…?)
って感じです。なんか結婚→婚約→同棲で後退しているような気もしますが笑。
朔の家に定期的に行ってご飯を作る。そんな日常は朔が自分以外の誰かと付き合った時に崩れてしまう。
そんな中で朔が優空のために買っていた椅子によって、もう少し(もしくはずっと?)この日常が続くことが暗示されている気がしました。
優空推しは絶対読むべきです。優空推しじゃなくても読むべきです。
気になったこととしては、多分朔の親戚が今後出て来そう?です。
確か前にもこういう伏線的なのがあった気がしますし、いつか出てくると予言します。流石にチラムネ7巻表紙の紅葉ちゃんではないと思いますが…。
勢いで「デート」と言ってしまい、おしゃれしつつ恥ずかしがっているのが可愛いです。
あとナチュラルに朔との結婚後を想像しているのも可愛いです。
あと(以下略)と言った感じで、キャラクターの可愛さが前面に出ているような気がしました。可愛い。
陽視点。バスケと朔の狭間から、両手に花束を。
チラムネ6.5巻のラストを飾るのは陽の話です!
章タイトルは『かかげた両手に花束を』
朔のことを考えてしまってバスケに集中しきれない陽。そんな中、陽がこの高校への進学を決めた理由であるOGたちがやって来て…というのがあらすじです。
さらには4巻で登場した他校のライバル的なポジションの人も登場し、陽らしい雰囲気の回となっています。
なんかいつも言っている気がしますが、そこそこガチな部活にいた人なら共感できるポイントがあるはずです!まあ僕の場合は、自分が全国に出るとか遥か彼方の話でしたが…。
内容に戻ると、陽は先輩やライバル、顧問、朔、そして自分自身の力で、バスケと朔の両方を取ると決めました。
『かかげた両手に花束を』ってそういう意味だよね?
他校のライバル、強い卒業生、まさに夏の部活らしいでした!
夏の終わりの残暑を感じさせる、後半戦へのプロローグ!
はい、というわけでチラムネ6.5巻でした!
夏の終わりのような感傷的な話もありつつまだまだ暑さ(熱さ)は残っている、そんな巻だったと思います。
今は8月に入ったところで、早く涼しくなってほしいところですが…。
どの章もヒロインだけで完結することはなく、必ず朔が登場しました。
他のラノベでは見ないような急展開があったチラムネシリーズですが、関係性が崩壊するような展開はなくて良かったです…
…と思ったところでまた爆弾が来てもおかしくないのがチラムネかな?笑
やはり受験が近付いてきた明日姉の話が減らないでほしい、というのがまずあります。もう受験が見えてくる頃だからな…。
明日姉推しなら絶対に共感してもらえるはず!
そして章タイトルのデザインです。イラストとセットで斜めに書かれているのが本当におしゃれでした!
詩的でかっこいいタイトルはガガガのお得意かな?(まだ俺ガイルとチラムネしか読んでないけど…)
そして今回、朔の視点がなかったのも独特でした。6.5巻までくると、飄々としつつも色々考えているはずというのが分かりますが、それでも主人公の一人称視点がないというのは面白いです。
これが初期にあったらまじで朔が何考えてるか分からないと思いますね。
久しぶりにミステリアスな朔を見ることができた気がします!
それでは、夏の終わりを感じたい時におすすめのチラムネ6.5巻でした!
次回は文化祭と体育祭、そして新キャラ登場??
個人的に高校で一番の行事といえば文化祭なので、めちゃくちゃ期待してます!