深い絶望を抱えていそうなヒロイン、二斗。巡は彼女を救うことができるのか……?!
みなさんこんにちは。タイムリープものと言えば東リべよりリゼロ、どうもひじきです。
今回は『あした、裸足でこい。』通称『はだこい』の2巻をご紹介していきます!
少しだけ1巻の内容をおさらいしておきます。
誰かを救うためにタイムリープするという点で、冒頭に挙げた東リべやリゼロに近いものがあるかもしれません。
今回もその流れは継続し、巡が運命に争う様子が描かれます!
後半はネタバレ注意です!
あらすじとネタバレなしの感想
無事に二斗と付き合い始めた巡。
しかし、3年後の世界では二斗とその親友、五十嵐さんが絶交していたことが発覚する。
2人の絶交を止めようと、巡は3年前と3年後を行き来する……。
二斗が抱えるものも少しずつ見えてくる『はだこい』第2巻!
と言うわけで、今回のメイントピックは二斗の親友である五十嵐さんです。
二斗に依存気味であり、ネットストーカーの才能もある五十嵐さん。
それだけ聞くと関わってはいけない人ですが、五十嵐さんは二斗との新しい関係を探そうとしています。
今回はそのための試行錯誤(一言で言えば趣味探し)がストーリーの中心となります。
ですが。。。
今回もやはり印象に残ったのはヒロインの二斗ですね。
前回は可愛さがめちゃくちゃ目立っていましたが、今回はそれだけじゃない!
色々と抱えたものがありそうで、作品のシリアスな部分が出てきたな〜と思いました。
シリアス展開が好みの僕としては嬉しい感じです。
五十嵐さんの趣味探し、最終的には……?
今回の主役とも言える五十嵐さんは、巡と共に趣味探しをすることにします。
確かに何か趣味を見つければ二斗との関係も適正なものになるかも?
- ファッションセンスを活かしてインスタグラマーに。
- もともと得意な料理
- フットサルサークルに参加
- サークルにいた大学生から告白され、付き合う……?
どれも楽しそうにしている五十嵐さんですが、何か無理をしている様子もありました。
最終的には巡の言葉などによって「今ある日常が大切」だと気付き、結局趣味探しは終わりとなりました。
自分の気持ちを抑え、無理に二斗と距離を取ろうとしていた五十嵐さん。
本当に大切なものに気付いたことで、”五十嵐さん側の”問題は解決したと言えるでしょう!
前回の五十嵐さんはメンヘラギャル感が強かった気がしますが、今回は外見とのギャップがかなり見られた回だったと思います!
普通に友達付き合いしていて楽しそうな雰囲気がありましたね!
さて、それでは今度は二斗千華の話です……。
二斗の可愛さとnitoの絶望
まずは二斗について明らかになった新事実です。巡が過去から来たと見抜いた二斗でしたが……。
いやいやいや、Re:ゼロから始める高校生活じゃないっすか!
頭がこんがらがりそうですが、二斗はいくつもの世界を経験し、巡はその最新バージョンを行ったり来たりしているわけですね。
二斗の抱えた大きな絶望は……?
前回、そして今回も二斗の可愛さが目立つシーンは多くありました。
しかし、今回で印象に残ったのはダークサイドですね。
- 「何度やり直しても全部をめちゃくちゃにし、大切なものを傷つける」「最後には、破綻する」という発言
- ループに関係していそうな話では、疲れた顔を見せる。
そして極めつきが2巻冒頭の、二斗の一人称で描かれるシーンです。
幼い頃の巡が、感動したと言う星空。無限の黒を背景に、散らばっている無数の光点たち。
それが——今のわたしには、それはただ平面に張り付いた埃みたいに見えた。
黒い下敷きについた消しゴムのカス。あるいは、放置された車のボンネットに乗った土埃たち。
気持ちは一ミリも動かないし、記憶にだって残らない。
この感じはかなり印象に残りました。
同時に「彼の隣なら、変われそうな気がした。」と考えてポジティブにはなっていますけどね。
繰り返しの弊害と”初めての”高校生活
そして、五十嵐さんとの絶交の原因も少し見えてきます。
起こる出来事を知っているからこそ、五十嵐さんの気持ちとの隔たりができてしまう、と言うことなんでしょう。
もっとも、こちらも巡の言葉によって無事に解決しました!
ミュージシャンとしてのnitoは冷徹な様子を見せていましたが、2巻のラストでは”二斗”に近い雰囲気でライブ配信をする二斗。
3年後の世界でも見せたことのない笑顔をnitoの状態で見せます。
別の方面でもファンが増えそうだな笑……じゃなくて、巡の行動が着実に状況を変えていることがよく分かりました!
『あした、裸足でこい。』は行間を読んで考察したくなる話??
二斗と五十嵐さんの絶交を回避するため、3年の時を行き来していた巡。
3年後の五十嵐さんと話す場所が、前半と後半で変化していました。
- 巡が運命を変える前は、荻窪から西荻窪まで歩きながら話す。
- ラストでは、二斗と五十嵐さんの思い出の公園で話す。
二斗と五十嵐さんの関係がいい方向に変わったことを象徴していると思います。
本文中では割とさらっと書かれているので、斜め読みでは気付かなさそうですね……。
次回も丁寧に読んでこういった要素を探していきたいところです。
また、巡の行動によって確実に状況が変わっているのもすごいです。
この調子で行けば(フラグ?)、二斗を救うという目的を十分達成できそうです。
『あした、裸足でこい。2』感想まとめ
それでは最後に、今回のまとめです!
、、、の前に。2巻のラストで巡は、3年前の真琴(妹の友達&3年後の後輩)に対してタイムリープを明かします!
タイムリープ系の物語だとそれってタブーでは? と不安になってしまいますね。
流石に次回で全てが崩壊して鬱展開が来るとは思いませんが……。
まだそこまで派手な展開はないものの、今後とんでもない作品になっていく気がしています!
それではまた次回!