はだこい4巻・ネタバレ感想【巡と二斗、そして真琴の交差する運命】

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大きく変わる二斗と巡!ハッピーエンドの3秒前だったが、、、

著:岬 鷺宮, イラスト:Hiten
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みなさんこんにちは。今回は『あした、裸足でこい4』です!

高校の卒業式直前に失踪した元カノ、二斗を救うため過去に戻った巡

少しずつ、確実に未来を変える巡は、二斗が失踪した大きな原因が自分にあったと知ります。二斗と関わらなかった世界線では新たな小惑星を発見し、大学でも天文学を学ぶはずでした。
しかし二斗と関わった世界線では、そのような大事を成すことはなく受験は全落ちでした…。

自分の目標を達成することで二斗を救う。巡は天体観測に挑み、そこで小惑星を発見しようと意気込みます。
一気に物語の終幕に向けて動き出すストーリー、そしてラスト数ページでひっくり返してくるクライマックス。色々と詰まった話だったと思います。

それでは『はだこい』4巻、後半はネタバレ注意です!

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あらすじとネタバレなしの感想

二斗を救うためには自分の目標である「新たな小惑星発見」を達成する必要があると気付いた巡は、年末の観測会に参加することに。

しかし他の部員たちは都合がつかず、1人ぼっち参戦かと思いきや……。まさかの真琴が加入!

果たして新たな小惑星を発見することはできるのか、二斗を救えるのか?!

はい、というわけで今回は観測界で小惑星を見つけるという話が中心となります。

登場キャラクターは真琴が中心となり、六曜先輩や萌寧、なんなら二斗もあまり登場しません笑。
最初は話の流れ変わったんかな、、、と思っていたら、ラストシーンが衝撃で「そういうことだったのか……」となりました……。

別の世界線では達成できた目標、果たしてこの世界線でも達成することができるのでしょうか?

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二斗を救うため、小惑星を探す!

そもそも、二斗のタイムリープはもう何十年も繰り返されていました。この時点で驚きではありますが……

  • 他のループでは二斗と巡が関わることはなかった
  • そして、巡は新たな小惑星を発見していた

という感じです。しかし巡と二斗が関わった結果、巡は天文学への情熱を失い結果的に全てが変わってしまいます。

このことを知った巡は、二斗と関わったこの世界線でも小惑星を発見しようと意気込みます。

二斗が最良の結果を求めてループを繰り返していたのは、少しリ○ロなどの作品を思い出します……。
それにしても、何十年も高校生を繰り返しても(表向きは)高校生らしい二斗はどうなっているんでしょうか??

これが何らかのポイントになるかと思っていましたが、そういうわけでもなさそう?です

タイムリープを知る後輩、真琴が仲間に加入!

さて、今回の巡は年末の観測会に申し込もうとしますが、部員たちの都合が付かないという事態に!

そんな中、タイムリープについて知る後輩、真琴が一緒に申し込んでくれることになります。

実はめちゃくちゃ成績の良かった真琴は、高校レベルの内容を勉強し巡も驚くほどの成長を見せます!

後輩とギスる二斗w

そんな感じで順調に思われましたが、二斗と真琴はやけにギスギスしています笑。二斗が引き攣った愛想笑いをしている挿絵なんかもあり、意外と笑えるシーンだったかもしれません。

さらに、真琴はVtuberをやっていた関係で動画の編集能力も高く、天文部がYouTubeに上げている動画の再生数も伸びまくりとなります。

これでまたギスる二斗と真琴ww

まあ二斗の様子を笑っていられるのも今のうち、ではありました……

まさかの面接で告白!?

さて、年末の観測会の選考では、筆記試験の他に面接も存在しています。巡は「小惑星を見つけたい」という話に加えて二斗についても触れ、自分の情熱を伝えました。

面接で彼女の話出して大丈夫そ?と思いましたが、大丈夫なようです笑。

が、その後の展開は心配どころの騒ぎではありません。なんと真琴も

「隣にいるーーーーこの先輩が好きだからです」

と言い始めます。

面接で三角関係発生してるけど大丈夫そ?と思いましたが、ギリギリ大丈夫なようです笑。

確かに二斗とギスっていたことからも恋心があったことは意外ではありませんが、面接でそれを明かしたのは驚きです笑。

真琴は未来でも過去でも巡に協力してくれていましたが、このシーンのお陰でさらに印象が残りました!『はだこい』は二斗の可愛さが大きなポイントですが、それだけじゃない所を見られましたね…。

これはもはや恋する小惑星と言っても良いでしょう。

年末の観測会へ! 果たして星は見つかるのか??

面接で三角関係を発生させたのは大丈夫だったようで、年末の観測会に参加できることになった巡と真琴の2人。告白については一旦話が流れ、とりあえず何事もなかったように接します。

なお観測会の後は二斗のライブへ直行するらしく、そこで二斗に成果を報告したい、という感じです。
それを真琴に言う巡はなかなかノンデリでは、と思いましたが笑。

さて、さっそくですが結論です。最終的に未発見の小惑星が見つかったかと言うと、、、

見つかりませんでした……!

終わったーーーかと思いきや。

冷静に考えれば、以前の巡は『星を見つけられなかったからダメ』だったのではなく、『モチベを無くし、目標も見失っていたからダメ』だったわけです。

新たな小惑星を見つけることはできなかったものの、全く諦めていない巡

その後の二斗のライブも成功し、逆にここから話が膨らむ余地が無さそうに思えます。

シリーズ完結、おめでとうございます!

うん?

全てをひっくり返すラスト数ページ

後はハッピーエンドを迎えるだけに思われましたが、そう簡単には行きませんでした…。

自分の苗字と違う家に住む真琴。不穏な気配の中、未来に戻った巡は、なんと二斗に迎えられます。ついに二斗失踪の運命が変わったのです!

しかし、、、代わりに失踪していたのは真琴でした。さらに悪いことに、今回は既に事故現場が発見されており、、、

1巻の最初の事件でも、二斗が亡くなったという話は出て来ませんでした。過去最高の結果の直後に、過去最悪の結果が来るとは…。

次回、本当の最終回です!

巡はみんなを同時に救うことができるのか……?

章間に挟まる、二斗の回想シーン

今回のポイントは、各章の間に挟まる二斗の回想シーンです。

二斗と巡が別れた後、巡と真琴が仲良くしているのを目撃したシーンもあり、「ううっ」 となること間違いなしです。

真琴とギスっていた二斗を笑ってすいませんでした……。二斗の回想が混ざることで物語の終幕に向かって進んでいる感覚があります!

『はだこい』4巻・感想まとめ

はい、というわけで今回は起承転結で言えば転でした。ここまでの巻は巡の努力が順当に結果に結びついていましたが、ついに流れが変わりましたね……。

タイムリープものによくある「過去を変えていい結果を得たら、別の部分が悪化する」展開が来てしまいました。

リ○ロだったらここから10冊くらい続くところですが、どうやら次回(と言うかもう発売していますが)で最後となるようです。

あと、正直言うと二斗のタイムリープ問題は割とあっさり片付いたな……と思いました。二斗のマネージャー(プロジェクトリーダー?)であるminaseさんとか、明らかに何かあると思っていましたが……。

それはさておき、やはり今回は真琴ですよ。

真琴の活躍をたくさん見せることで読者&巡の中での真琴の存在を大きくした上で、一気に落とす。やけに真琴がの活躍が多いなとは思いましたが、最後に落とすためだったのか……?

5巻も(できるだけ)早く読みます!

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