立ちはだかる壁、壁。そして声優としての成長。
みなさんこんにちは。今回は『声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい?』です!
どうにか声優業を続けられることになった由美子と千佳。再出発の3巻は、由美子に大役が舞い込んでくるところからのスタートになります。
なんと千佳が主役を張る有名作品の、重要キャラに抜擢されたのです。すごい!けれど、もちろんその分の大変さもあります…。
今回は純粋に声優ラジオという作品名の通りの巻といった印象です。(1巻と2巻は崩壊と再生と言うべき内容でしたから…。)
『声優ラジオのウラオモテ』シリーズの感想記事と基本情報などをまとめました!
立ち塞がる壁と復活。それでも足りないもう一段
周りのキャラを演じるのはベテランばかり。由美子はリテイクを連発し、どん底まで落ち込んでしまいます。さらに傷を抉るかのような千佳の一言もあり…。
これは完全に引導渡すレベルだろ、と思いましたが、これによって「負けられない」と、闘志に火がつきます。マネージャーの加賀先さんなど多くの知り合いにアドバイスを求め、確実に成長して行きます。
この辺の話はあくまでフィクションとして読むべきではあると思いますが、実力によって全てが決まるのは本当でしょうからね…。かなり考えさせられます。
そして年が明け、2回目のアフレコ。どうにか努力の成果を見せることが出来ます。周りの声優も良い人が多く、励まされながらも順調に進んでいきます。
それでもまだ、もう一段階上へ行けると言われる由美子。ここから先へ進むことは出来るのか…。
クリスマスと焼肉タイム。
立ちはだかる2つ目の壁に挑む前に、リラックスできる話を挟みたいと思います。
シリアスな話ばかりではなく、楽しい話もしっかりあるのでご安心を笑。
クリスマスイブのささやかな友情
まずはクリスマスイブのクラス会のお話。千佳も強引に連れて来られます笑。
やはり歌の上手さは段違いの2人は、お互いの曲を歌ったりクラスメイトからのリクエスト曲を歌ったりと大活躍です。(千佳は強引に歌わされています、念のため笑)
その後は二次会の前に抜け出してクリスマスの街でデートをする2人。クラス全体より由美子と2人の方が気楽でいい、と思わず本音を漏らした千佳には少し驚きました。
その気分は正直僕もよく分かりますが、まさか千佳が由美子に対してそれほどの感情を抱いていたとは。ツンデレですね!
みんなで焼肉へ、Let’s go!
今度は2人に加え、由美子が「姉さん」と読んで慕う桜並木乙女と、キレ症メンヘラ…ではなく、前回で複雑な心境が明らかになった柚日咲めくるも登場します。4人のイベントと、イベントの商品として手に入れた焼き肉の券を使って4人で行く打ち上げの話ですね。
前回で、本質は1人の声優オタクだと分かっためくる。由美子に対しても乙女に対しても限界オタクと化しています。乙女の前ではギリギリ保っているようですが…。
秘密を知っている由美子の前ではオタクモード全開です。いつの間にか由美子はタメ口で話しているし、2巻の出会いの場面とは随分変わったなーと感じます。
最初は印象最悪だっためくるですが、一気に好感度上昇、もはやこの作品のネタ枠に収まりそうですね。
ちなみに、めくるはエッッな表紙も飾っています。Googleに怒られないか心配だぜ…
#夕陽とやすみは突き抜けたい
そして話は戻ってアフレコの場面です。由美子が演じる最後の回、つまりはキャラの最期の回ということです。
最初のアフレコの悪夢が甦るような状況に陥ってしまう由美子。時間ギリギリまで続けますが、次の日にリテイクすることになってしまいます。
めくるからもらったアドバイス「千佳に聞く」を思い出す由美子。桜並木乙女には出来なかったと言う、ライバルに助けを乞う行動ですが、意を決して千佳に頭を下げます。乙女にもライバルがいたようですね…。
ライバルが誰かは「秘密」らしいですが、これは有名なのか既に声優をやめたかの2択かな………。
一晩、千佳と共にさらなる努力を重ねた由美子は、アクセルベタ踏みで臨むことを決意します。
アフレコ現場に2人で行ったところ、待ち受けていたのはベテラン2人で…。本来は由美子1人でやるはずだったリテイクに3人が追加で参加してくれます。
そして迎えたリテイク一発目。周囲が驚く会心の出来で、一発OKをもらうことに成功します。ベテラン2人もスタッフも言葉を失うほどの良い演技です。本人にはそれほど自覚はありませんが…笑。
今回はまさに声優の話にふさわしい、実力をつけるための話でした。
壁を破った由美子と、それに触発された千佳。2人の戦いはまだまだ続いて行きます。