綾小路VS坂柳。勝負の行方は…。
ってなわけで今回は『ようこそ実力至上主義の教室へ11』です。まず表紙がみーちゃん、こと王美雨(ワン・メイユイ)&高円寺なのが笑えます。
でも綾小路がみーちゃん呼びしているのにはもっと笑えます。
時は来た、1年生最後の特別試験です。今回は4クラスの中で2クラス同士が対決する感じです。
前回の特別試験であるクラス内投票では山内が犠牲になり、ついにクラスから退学者が出てしまいました。
そのショックがなくならない中で、最後の試験はクラス全体が絡む総力戦となります!
さて、今回のポイントは何と言っても綾小路と坂柳のチェス対決です。最強の綾小路と天才の坂柳、勝つのはどちらか…。
さらに途中には有名なフラッシュ暗算対決もあり、注目どころの多い回となっています!
後半はネタバレ注意!
闇堕ちした平田を復活させたのは。
前回の試験から週末が明け、クラス内でも変化が起きています。今回の特別試験、みんなの前に立つのは堀北!
兄と話してから明確に変わって来ています。昔はよく笑う女の子だったようなので、いつか笑顔を見たいですね!
そして別の意味で変わり果てたのは平田でしょう。みーちゃんは頑張って話しかけますが、効果はなく…。試験に向けての話し合いを進めないといけない状況での平田不在…。
そんな闇堕ちした平田を変えたのは、、やはり綾小路でした。4巻で恵が見た綾小路の闇。それを見せられた平田は綾小路の本性に近付き恐怖しますが、復活します!
綾小路クラスVS坂柳クラス
対決はもちろん、綾小路たちCクラスVS坂柳率いるAクラス。もう片方は一之瀬のBクラスVS龍園亡きDクラスです。
ここでルールについてですが、今回の試験ではクラス総出で7つの種目を行い、先に4回勝ったクラスの勝利です。
各クラス1人ずつ司令塔を選出し、その司令塔が種目に参加するメンバーを決めることができます。
また、司令塔は試合に関与することもでき、例えばフラッシュ暗算なら何問かあるうちの1問を代わりに答えられる、などの権利を持っています。
司令塔は強力ですが退学がかかっているため、プロテクトポイントを持つ生徒たちが登場します。つまり、クラスそれぞれについて、坂柳、一之瀬、綾小路、金田という感じです。
そう、そのはず。だったのですが。
なんと当日になって現れたのは龍園。流石の坂柳&一之瀬&綾小路も驚きを隠せません。もちろん龍園が負ければ退学なので、読者は先の展開が読めてしまったわけですが…。
何巻かの沈黙期間を挟んで、龍園復活です!
ちなみに、綾小路の実力に対するクラスメイトの信頼はほぼ0です笑。綾小路グループの面々も、相手が坂柳なら仕方がないという慰めモードとなっています。
本当は学年最高クラスの実力なので、これは結構面白いですね笑。
始まる1年生編最後の特別試験
そして始まる特別試験ですが、最初からテンションの上がるシーンが放り込まれます。
試験が始まる前に坂柳と綾小路は舌戦を繰り広げ、監視役の教員に対する人間アピールのために綾小路は惨敗します笑。
一之瀬のことがあり坂柳の好感度は激低でしたが、このやり取りができるのは坂柳しかいないんだよな…と思うと少し見方が変わりました!
まあ司令塔としての役目には全力を出しているので、茶番の意味はなかった気もしますが……笑
綾小路、高円寺、坂柳のフラッシュ暗算が半端ない!
さて、そしてこれです。フラッシュ暗算対決。10問中1問だけは出場生徒に代わって司令塔が答えられるというルールです。
最も難易度の高いものは3桁、15個、2.5秒。なんじゃそりゃ、としか言えませんが、綾小路と坂柳、そして高円寺は正解します。
日本フラッシュ暗算検定協会の基準だと、超上級に位置しているようです。ちなみに2016年の早稲田の学生の記録で、世界記録は同じ3桁15個で1.6秒。
ここから考えるに、2.5秒の問題にきっちり正解できるやつが3人も集まっているのは意味が分からないです笑。これは正直言って話の中心部分ではありませんが、カッコ良すぎたので。
これでフラッシュ暗算に興味を持ったみなさんも、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
そんなこんなで、試験監督のBクラス星之宮とCクラスの先生には綾小路の実力の片鱗がバレてしまいます笑。
決着は最終勝負のチェスへ!
さて、Aクラスとの勝負は大接戦となり、6種目が終わって3対3となります。勝負は最終、チェスへ……
チェスはAクラス橋本とCクラス堀北の対戦で、好きな30分間は坂柳&綾小路に交代できるというルールとなります。この種目に向けて綾小路と特訓を重ねた堀北。
「相手が誰だろうと、手を抜いているオレより強い相手はいない。それを覚えておいてくれ」
試験の前には綾小路からカッコつけ過ぎな言葉をもらい、堀北は橋下を上回る実力を見せます。
とは言え、熱いのはここからです。実質的には司令塔である綾小路と坂柳によって勝負が決まるわけで、よう実史上最高クラスの名シーンとなります!
決着、綾小路VS坂柳
今回のプロローグでは、子供の頃の坂柳が綾小路の強さを見て、それをきっかけにチェスを始めたということが明かされます。そして、天才の実力は本物です。
坂柳の実力を前に、綾小路は本気で驚きや焦りを感じ、長考もします。
綾小路が焦るのってシリーズ始まって以来では??
天才を自称する坂柳の凄さが分かります。
山内退学の衝撃が塗り潰されるようなシーンでした!
ホワイトルーム・月城の介入
しかし、このよう実史上最高級の一線は思わぬ決着を迎えます。
理事代行の月城(ホワイトルームからの刺客)が綾小路の一手を改ざんし、強引に坂柳に勝利させたのです。とんでもないやつですね!
坂柳は月城にブチギレますが、綾小路はもう冷静になっています。
いつかは坂柳、一之瀬、龍園、堀北などと協力する展開があると熱いのですが、どうでしょうか? 一つ、お願いします!
坂柳、なんか可愛いじゃん…
図書室で、改ざんされたところからやり直す2人。やはり綾小路は最強でした…。満足した様子の坂柳は、綾小路と2人でゆっくりと寮へ向かいます。
登場以来黒い部分しか見ていなかった坂柳ですが、どうも一気に見方が変わった気がします。
綾小路の出自を知る唯一の人物であり、綾小路も認める天才。ラブコメ的に見るなら幼なじみ!
何かの機会に味方になってくれたら最高に心強いと言えるでしょう。
『よう実11巻』まとめ
1年生編最後、今回も本当に熱かったです!
とにかく最後の綾小路VS坂柳ですね。あの綾小路が焦るとは……。何回でも言いますが、これが一番の驚きであり、坂柳の強さがよく分かりました。
あと試験とは関係ありませんが、綾小路のハーレム化が止まりません笑。
恵と一之瀬に関しては完全に……という感じです! それではまた次回!