ラノベ史上最涙エピソード、開幕!
みなさんこんにちは、ラノベの中で青ブタが1番好き、どうもひじきです。
今回は『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』。次の『ハツコイ少女』と合わせて、青ブタがトップに来ることになった理由である巻です!
5巻までも非常にシリアスで感動的なストーリーが続いて来た青ブタシリーズですが、今回と次回はそれらと比較しても段違いですね。
本当に涙なしでは読めない展開が続き、めちゃくちゃ印象に残る、シリーズのクライマックスです。
その展開についても今回はネタバレありでお届けして行きます!
この2冊は、今までにこのブログで紹介して来たラノベの中で間違いなく最もおすすめのものとなりますので、ぜひご自分の手で読んでみてください!
ここでは、大学生くらいの大きい方の牧之原翔子を「翔子さん」、中学生の小さい方の牧之原翔子を「翔子ちゃん」と呼んでいきます。
劇場版はこちらから!↓
翔子さん推しかつ、いのりん推しの方としては最高ですね。
12月1日。風呂場から出ると、そこは修羅場だった
前回の最後はとんでもない修羅場シーンで終わりましたが、今回はその続きからです。
もうここはね、かなり笑えるシーンですよ笑。
正直3人の心情を思うと1mmも笑えないのですが、この後の展開を考えると、今のうちに笑っておいた方がいいよ?とも思います。
それはさておき、このシーンには翔子さんの特殊性というか、他のヒロインたちとの違いが明確に表れています。
いつもは「私という彼女がいるのに浮気するわけない」という感じの余裕を見せている麻衣さんですが、翔子さんにだけは余裕をなくして後手に回っていますね。
とんでもない図太さによって麻衣さんを丸め込む姿は、完全に浮気相手なんですが…笑。
麻衣さんが焦るのは結構貴重ですね。
12月2日。麻衣さんの誕生日です、覚えておこう
一連の流れの後は麻衣さんに拒絶されてしまう咲太。
双葉からも「振られるかもね」と言われてしまうほどの、過去最大の危機です…。胃が痛くて背筋が凍る…。
そして、豊浜から教えられた怒りの理由は翔子さんのことだけではなく、なんと麻衣さんの誕生日が今日なんだよ!、ということでした。
真っ青になる咲太。12月2日は残り6時間ほど。
咲太は麻衣さんのいる金沢に飛ぶことに決めます。飛ぶと言っても飛行機ではなく新幹線ですが。
そして、どうにか仲直りする咲太と麻衣さん。なんとその後の流れで、麻衣さんも咲太の家に泊まることになりますが、まあ良かった良かった。
このエピソードはこちらの背筋まで凍りましたわほんと。
そして、そろそろ翔子さんの秘密に迫って行きます。
ちなみに12月2日は、アニメで牧之原翔子を演じる水瀬いのりさんの誕生日でもあります。いのりん最高!
翔子さんの秘密・明かされる1巻からの謎
翔子ちゃんの容体が悪くなっていく中、翔子ちゃんが持っていた未来スケジュール(小学校の授業で書くはずだった)に、謎の書き込みがされていきます。
まるで翔子さんのことが書かれているかのような書き込みに戸惑う咲太ですが、いったんそれは横に置いて…。
未来にたどり着いた翔子さん
翔子さんの正体について双葉が立てたある仮説、それは翔子さんが未来から来た、というものでした。より正確に言うなら未来にたどり着いた姿というふうになるようですが…。
まあこの辺の細かい話は置いといて、未来にたどり着いた翔子さんが生きているということは、翔子ちゃんはこの後無事に移植手術を受けられるということでもあります。心底安心する咲太(と読者たち)。
しかし、そう簡単には行かないのが青ブタです…。ここから先の展開は本当に震えます。
まだ6巻の3分の1程度、さらに7巻が丸々残っていますが、ここからシリーズ最大のクライマックスがやって来ます。
翔子さんのドナーは…?
翔子ちゃんが無事に病気を乗り越えること知ってからも、毎日翔子ちゃんのお見舞いに行く咲太。
そんなある日、翔子ちゃんは目の前で倒れてしまい…。運命を知っているはずなのに心はざわつき、なぜか胸の傷が再び開いてしまいます。
今回はかえでも花楓も関係ない状況なのにです。
「花楓を救えなかった後悔、それが傷となって現れる。」それが胸の傷の正体だったはずなのですが、これは1巻から続いていた大きな勘違いだったのです!
これらを総合して、咲太が出した結論は…。
「翔子さんの胸には、僕の心臓があるんですね」
来たーーー、来てしまった恐怖の展開
翔子さんの口から咲太と麻衣さんに明かされたのは「24日、麻衣さんとのデートに向かう途中で咲太が事故に遭い、脳死判定、翔子ちゃんのドナーになる」という話でした。確かに咲太は、(翔子さんから江ノ島のイルミネーションに誘われてはいますが)麻衣さんと水族館に行く予定でした。
咲太が生きられるように、イブは家で大人しくしていて、という翔子さん。
咲太と翔子さん、生きられるのは2人に1人ということです。
咲太、翔子さん、そして麻衣さんの選択
ここからは涙の展開が続きますね…。
翔子ちゃんを救おうと考え、麻衣さんに泣かれ、翔子さんに許され、ICUに入っている翔子ちゃんの姿を目の当たりにし、揺れ動く心の天秤をそのままに、咲太は麻衣さんとの待ち合わせ場所に向かってしまいます。
余計な思いは削ぎ落とされ、そして気付いた1つの可能性。それは翔子さんがいなければ咲太は江ノ島へと続く弁天橋にいたのでは?ということでした。ですが、今いるのは少し離れた水族館。
翔子さんは、咲太がどちらの選択をしても、咲太は生きられるようにと考えていたのです…。
それに気付いた咲太は弁天橋へと走り、そこに車が突っ込んで来ます。
主人公死亡エンドかと思った次の瞬間。「咲太!」という声と共に咲太を突き飛ばした人がおり、、、、、
6巻第五章「白い雪を染め上げて」が幕を閉じます。
これこそ青ブタ。クライマックス前半終了
主人公死亡ではなく、麻衣さん………。
シリアスとか言うレベルではない、震えるほどの展開が続いた青ブタ6巻でした。
そして最悪の結末となってしまったラストシーンですねやっぱり。
咲太は麻衣さんと翔子ちゃんの間で気持ちが揺れていたわけですが、最終的には翔子さんの考えを見抜いて自らの死に向けて疾走。
同じようにそれら全てを見抜いていた麻衣さんも同じところに…という、とにかく震えますよこれは。
果たして最悪の結末を変え、奇跡を起こすことは出来るのか?大注目の次回、『ハツコイ少女の夢を見ない』です。
今回の量子力学:アインシュタインの相対性理論!
今まで「シュレーディンガーの猫」「ラプラスの悪魔」「量子テレポーテーション」「量子もつれ」などの量子力学用語(的なやつ)が登場しました。
僕はこれらの言葉を高校時代、青ブタで知ったのですが、唯一元から聞いたことがあった用語が相対性理論ですね。
簡単に言うと「物体が高速で動くほど、時間の進みが遅くなる」という理論です(by双葉)。
ちょっとだけ進んだ話をすると、これは光の速さは常に一定ということに由来しています(多分)。
例えば電車に乗っている時は、線路沿いを電車より遅く走る車は「自分から見て後ろに」進んでいるように見えます。
一方同じ車を、道を歩いている人が見たら「自分から見て前に」進んでいるように見えます。(そらそうですが…。)
ですが、光の場合は車と違い、誰から見ても一定の「秒速30万km」です。まあ僕もよく分かってはいないのですが、これによっておかしなことが起きているって感じのようです。
相対性理論には興味や知識のある人も結構いると思いますが、間違ってたら多めに見てほしいです……笑。
「(特殊/一般)相対性理論」は非常に有名な用語なので、シリーズ最初のクライマックスとなる翔子さんの物語にふさわしいですね!
おまけ:翔子さんのウェディングドレス!
今回のストーリーでは、翔子さんのウェディングドレス姿が登場しましたね。いや〜、最高!
さらに、結構胸元が開いていたために咲太から見えてしまう…というお約束展開も。
が、そこで咲太は移植手術の痕を確認していたんですよね。
お約束展開さえもストーリーの重要な要素になる、まさに青ブタらしいエピソードだったと思います。
それではまた、次回。『青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない』でお会いしましょう。