こーれは感想が書きにくい! とにかく自分の目で確かめてほしい、七瀬悠月の物語!
みなさんこんにちは、今回紹介していくのは『千歳くんはラムネ瓶のなか8』です!
最初に読んでから1年以上経っており、改めて読んだ上で記事を出しています、、、理由は僕が怠惰だったからというのが大きいのですが、今回の話がめちゃくちゃ印象に残ったからというのもあります。
つい最近に読んだ気になっていたんですよね。残してあった簡単なメモを見て「嘘だろもう1年前なのかよ?!」となりました。
そんなチラムネ8巻ですが、ポイントになっているのはやはり表紙の七瀬です。前回は新キャラの後輩、紅葉(くれは)の本性(本人によれば全部表の顔らしいですが…)に気付き、返り討ちに遭った七瀬。バスケの練習試合で覚醒していましたが、今回も覚醒が続きます。
まるで紅葉のように、千歳に対してガンガンアタックをしかける七瀬。後半は色々な意味で感想を書きにくい展開となり、とんでもない印象を残すこと間違いなしです!
それではチラムネ8巻、後半はネタバレ注意です。
あらすじとネタバレなしの感想
迫る藤志高祭に向け、千歳たちは準備を進める。
文化祭でのクラス演劇に、体育祭での応援団。いつもの面子で集まる中、秋を告げる紅葉によって、七瀬が大きく変化していく。自身の底を見せない美学を捨て、バスケに恋に全速力で駆け抜ける。その結末は果たして……?
はい、冒頭からお伝えしている通り今回は七瀬の回です。とにかく今回は七瀬の視点が多く、結構感情移入できると思います。と言うのも、千歳の視点が少ないことで「千歳が今何を考えているか」が分かりにくくなっています。
それはまさに七瀬が感じていることと同じですよね。クライマックスも七瀬の視点であり、非常に臨場感があったと思います。
また、今回と次回のポイントはクラスの演劇です。タイトルは『白雪姫と暗雲姫と優柔不断な王子様』。
白雪姫は夕湖、暗雲姫は七瀬、優柔不断な王子様は千歳です笑。キャラクターの性格も演者に寄せられており、一歩間違えればとんでもなく気まずい展開にもなりかねません。
これだけでも友情崩壊演劇ではありますが、さらに追い討ちをかけるのがその結末です。なんと結末はアドリブで、白雪姫と暗雲姫のどちらを選ぶのか、千歳が決めることになります。
単純にその日の演技だけで決めるというルールだけど、本当にそれで円満に行くか、、?絶対ひとつまみの本心を感じ取られて、どちらが選ばれてもひりつきそうだけど。
ちなみに今回はひと続きの話の前半という位置付けなので、結末が分かるのは次回になりそうです!それではここからはより詳細な感想となります、ネタバレ注意です!
七瀬、再びの覚醒。誰にも止められない!
7巻のラストからある程度の時が経ち、再び紅葉から挑発されてしまった七瀬。さらに、ちょうど良くあったバスケの練習試合。
これまで無意識せよ意識的にせよセーブしていた本気を出し、強豪校を圧倒してしまいます。つまり、覚醒と言うよりも隠していた力を解放したと言う方が正しいですね。
いや、実力隠し系主人公かよ笑
そしてこの台詞。めちゃくちゃカッコよく感じました。
「停滞も先延ばしも二度とごめんだ。追い越していく誰かの背中に焦がれるのはもう飽きた。」
かっこいい、主人公かよ笑。
今回の七瀬はただの七瀬ではなく、覚醒したナナ(七瀬のコートネーム)です!
紅葉のように、仲間の真似をする七瀬
そして本気を出し始めた七瀬は、前回の紅葉のように積極的に、他の誰かのように振る舞います。
「七瀬とみんながギスるのは見たくないぞ…」と思いましたが、そんな展開にはなりません。紅葉と七瀬の、信頼関係の違いが分かりますね…。
そして今回のクライマックスはなんと言っても、優空のように千歳の家へやって来たことです。
閉じられた”夜”が始まる……
千歳の家へとやって来た七瀬。読者としては何かが始まりそうな予感がしていましたが…。
ねえ、千歳?
激うま料理を一緒に食べ、シャワーを浴びる七瀬。千歳は穏やかな気分で、最初の頃は落ち着かなかったのになと回想します。
つか、いつの間に七瀬が千歳の家でシャワー浴びるのが日常になってたんだっけ。今さらだけど異常すぎだろこの状況…
まあ、それはどうでもいいです、この後に比べたら。
シャワーを浴び、扇状的な服に着替えてきた七瀬。「ねえ、千歳?」という言葉と共に、めちゃくちゃ誘惑して来ます。
当然止めようとする千歳ですが、今はナナだと言い、千歳を押し倒してその上に乗っかります。いやそれもう(自主規制)、、、と思う人も多いと思います。
このサイトが当局から目を付けられると困るので詳しく書きませんが、これアニメ化できるか微妙です。円盤かな?w
ここではこのくらいで終わりますが、七瀬が家に来てから最後のページまでの流れはめちゃくちゃページ数を使っており、過去のエピソードと比較してもかなりの充実度となっています。
ぜひみなさん自身の感想を持ってほしいシーンです!
美学を捨て突っ走った七瀬は、、、
そして千歳は耐えきれず、七瀬と一夜を共にして終了。
、、、なわけがないのがチラムネです。
私に恥をかかせないでと言った七瀬に対して、
「いまここで俺が受け入れてしまったら、七瀬悠月が恥をかく」
と言います。
そう言えばそういう話だったわこのシリーズ…。今回は七瀬が自身の美学を捨て、なりふり構わず突っ走る話でした。が、チラムネの根幹を思い出すと
美しく生きられないのなら、死んでいるのとたいした違いはない
でした、、、ここまで来ると紅葉はそれも見切っていたのかと思えてしまいますが、流石にそれはないでしょうか。
そして、この一連のシーンの最後には非常に千歳らしい言葉がありました。夜は閉じられているから、今日のことは2人だけの秘密だと千歳に対して、「はしたない女も」と言った七瀬。それに対して千歳は「情けない男も」と返します。
咄嗟にこの返しできるのすご過ぎだろ…。七瀬は「私の問題を私たちの問題にすり替える」千歳に救われたと感じます。この表現、チラムネらしくて本当にいいなと思いました。
そしてもう1点、千歳は七瀬の様子がおかしいことに気付いていました。前回の紅葉と同様ヒロインたちの真似をした七瀬ですが、そのことに千歳は気付いていました。
これは前回の紅葉と対照的ですね。おそらく紅葉については気付いていなかったと思うので、七瀬のことをよく理解し、よく見ていることが分かります。なんだかんだで紅葉に対する他ヒロインたちのリードは明確にありそうです。
チラムネ8巻感想まとめ
今回はもう後半のナナ事件が印象に残りますので、ぜひご自身の目で確かめてほしいと思います。えっっな感じでありつつ、ひりつくような緊張感や悲壮感の方が印象残るという、かつてない急展開でした!
七瀬の話以外には、千歳が春までには答えを出すと言ったこと、そして紅葉についてがあります。
次の桜が咲くまでには答えを出すよ
まずこれです。チラムネシリーズの結末でもあると思いますが、高2の終わりまでには答えを出すと宣言しました!とうとう終わりが見えて来てしまいました…。
表面だけを見れば、とんでもない美少女たちから好意を持たれているハーレム野郎。しかし実際は、周りの人間関係全てを大切に思っているからこそ千歳は苦しんでいます。
てか苦しんでるってことは明確に好きな相手はいないんですよね。俺なら明日姉一択だってのに…。
それはさておき女子たちにしても、誰が選ばれても自分たちの関係が変わってしまうということを意味します。今回は友情の面にもスポットが当てられており、これも紅葉との対比になっていました。
しがらみがないからこそ突っ走ることができる紅葉。流石にこいつが千歳たちの輪に加わることはないと思いますが、、、選ばれたのは紅葉でした、みたいな展開が来たら炎上不可避w。
紅葉の本性について
最後に触れるべきはやはり紅葉でしょう。7巻で突然登場し、おそらく多くの読者のヘイトを買っていると思われますが…笑。七瀬はその本性に気付きつつ、尖った様子を嫌いになることができません。
個人的に気になる点としては、七瀬以外に気付いている人がいるのかです。千歳はおそらく気付いておらず、ぶっちゃけ恋愛的には眼中にないというレベルではないかと思います。
そしてもう1人気になるのは夕湖ですね。紅葉に対して、千歳と話す時に緊張していると指摘します。否定した紅葉に対して深く追求はしませんでしたが、明らかに何かに気付いているでしょう。
それにしても、あの能天気そうな夕湖はどこへ行っちまったんだ…。以前だったら「朔の正妻は私だからね!」くらい言っていてもおかしくないです。
さて、それでは今回はこの辺で。まあ9巻も既に発売されているので、できるだけ早く読んで感想記事も上げます、、、それではまた次回!