こんな生徒会長はいやだ。
こんにちは、今回は『ようこそ実力至上主義の教室へ8』です!
冬休みも明け、今度は学年混合での林間学校です。グループで協力してテストを乗り越えて行く形式で、行事を通して学ぶ内容は「道徳」「精神鍛錬」「規律」「主体性」。
見ただけで「うへぇ…」と言いたくなるような内容です笑。
そんな今回は、2、3年生がフォーカスされる状況の多い巻となっています。旧生徒会長の堀北兄と、新生徒会長の南雲。2人の対決に注目が集まる林間学校編です!
ぶっちゃけストーリーも全体的に「うへぇ…」という感じなので、心して読むことをお勧めします。
それではあらすじと感想に入って行きたいと思います。後半はネタバレ注意!
あらすじ:問題児揃いのグループ分け
さて、今回の林間学校編はクラス混合でグループを組み、そのメンバーで課題をこなしていくという内容になります。
綾小路のグループには、つい最近叩きのめしたばかりのCクラスの2人、石崎とアルベルトもいます。
いや、ついにDクラスがCクラスを逆転したので、もう元Cクラスの2人ですが!
そして同じグループには、あの高円寺もいます。協調性も何もない高円寺ですが、ポテンシャルの高さは恐ろしいものがあります。龍園と綾小路の関わりにも気付き、正直驚きました。
後々味方になって欲しいところですが。。。
ちなみに、グループは違うものの龍園はすっかり静かになったようです。
そんな感じで問題児だらけの林間学校編で、綾小路たちのグループはめちゃくちゃ険悪な雰囲気となります。これ仲良くなれるの…?
新旧生徒会長対決、南雲雅 VS 堀北学
退学もかかっている今回の特別試験で、南雲は堀北兄に直接対決を持ちかけます。最初は取り合わなかった堀北兄ですが、最終的には戦うことに。果たして勝負の行方は…
新生徒会長の南雲が目立ちまくる
とにかく、今回最も目立つのはやはり新生徒会長の南雲です。2年のほぼ全てと3年の多くを取り込んだカリスマ性はすごいですね。会長にふさわしいとは思えませんが!
1年性には横柄な態度を取ることもあり、そしてラストシーンも相まって1番嫌いなタイプですね!
一方の堀北兄は3年間クラスメイトを守り続け、1人で戦った来たということが判明します。1年生に当てはめれば平田や一之瀬タイプですね。意外すぎる笑。
1巻での印象とは大きく変わって、かなり好きなキャラになっています!
綾小路は何をしているかと思えば…
そして意外にも、今回の綾小路は何もしません。どんな画策をするのかと思いましたが、まさかの情報収集だけ!まあそれは、自分の周囲に被害が及ばないからだったと思います。
また8巻の最後に恵が、恵が退学に追い込まれ救済も出来ない状況だったら、清隆にもどうにも出来ないか、的なことを聞きます。
それに対する返答は、
「おまえを退学にはさせない。どんな手を使ってもな」
今回はそういう状況じゃなかったと言うことでしょう。って言うか綾小路カッコよすぎる。
今回は1年生には被害の出なかった特別試験。不穏な空気を残しつつも無事に終了します。これから南雲がどう動くのか、結構気になります。
誰にも予測不能:高円寺
綾小路と同じグループになった高円寺。やはりグループには非協力的な態度を取り続けます。
が、やはり能力的に非常に高いことは間違いありません。林間学校の課題の中にあった座禅についても、なぜかマスターしている様子です笑。
それはともかく、龍園に起きた変化の原因が綾小路であることに一瞬で気付くという謎の直感も持っており、本気を出してくれさえすればめちゃくちゃ頼りになりそうです!
綾小路が高円寺を掴んだ時の握力で分かったのでしょうか?
まあ本気を出してくれないんだけどね……
感想まとめ:南雲は生徒会長クビにしろよ!
さて、、クライマックスシーンは南雲の卑劣さがはっきりと分かります。
他の生徒には手を出さないという約束。それをあっさりと破ったのです。
信頼は砂の城のようなものだと聞いたことがありますが、その言葉を実感しました。
南雲の計略にはまったのは堀北兄とよく一緒にいる書記ちゃん。退学を回避するため、3年Aクラスは膨大なポイントを吐き出すことになります。
1巻の時点では冷徹なサイコパスという印象だった堀北兄ですが、当然のように書記ちゃんを救う選択を取ります。
涙を誘うような友情、いや愛情。そして南雲への怒り。2つの感情が同時に湧くような、印象に残るラストシーンでした。
まあ何にせよ、南雲は許さん!!